作業時間計測ツール
本節では、メッシュ型のオブジェクトを選択した時間を、オブジェクトごとに計測するアドオンを紹介します。本節のサンプルは、タイマを扱うわかりやすい例であることから、もともと3-3節のサンプルとして紹介することを考えていました。しかし、ソースコードの規模が比較的大きいことと、他の節で説明する内容を多く含むことから、ここで紹介することにしました。
アドオンのソースコード
本節で紹介するアドオンは、はじめにの『本書で紹介するサンプルのソースコードについて』に記載したサンプルアドオンのダウンロード先から、ダウンロードできます。chapter_05/sample_5_2.py
を探してダウンロードしてください。
関連する節
本節のサンプルに使われているAPIについて説明している箇所は、次の通りです。細かいところも含めると他の箇所も関係していますが、ここでは特に関連が深い箇所に絞って記載します。
- 2-1. アドオン開発の基礎を身につける
- 基本的なアドオンの作り方
- 2-4. ツール・シェルフのオプションを活用する②
EnumProperty
クラスで作成するセレクトボックスに、項目を動的に追加する方法
- 3-1. マウスクリックのイベントを扱う
- プロパティパネルにおけるUI構築
- 3-3. タイマのイベントを扱う
- タイマイベントの扱い方
- 3-5. blfモジュールを使ってテキストを描画する
blf
モジュールを利用したテキスト描画の方法
- 3-10. ユーザー・プリファレンスを活用する
- ユーザー・プリファレンスにアドオン設定情報を配置する方法
アドオンの仕様
- 3Dビュー エリアのプロパティパネルの項目 作業時間計測 に、作業時間計測モードを開始/終了するためのボタンを配置する
- 作業時間計測モード中は、選択中のメッシュ型のオブジェクトについて、オブジェクトモード と エディットモード 中であった時間をそれぞれ計測する
- 計測した時間は、デフォルトで 3Dビュー の ウィンドウ リージョンの左上に表示する
- 表示位置とフォントサイズは、ユーザー・プリファレンスのアドオン設定から設定できる
- 作業時間を表示するオブジェクトは、3Dビュー エリアのプロパティパネルの項目 作業時間計測 に配置されているセレクトボックス オブジェクト から選択できる
アドオンの機能を使用する
次の手順に従って、アドオンの動作を確認します。
Work
1 |
3Dビュー エリアのプロパティパネルの項目 作業時間計測 に配置されている 開始 ボタンをクリックします。 | ![]() |
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2 |
3Dビュー エリア上に配置されているセレクトボックス オブジェクト から、作業時間を表示したいオブジェクトを選択します。 | ![]() |
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3 |
選択したオブジェクトに関する作業時間が、ウィンドウ リージョンに表示されます。 | ![]() |
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4 |
ユーザー・プリファレンスのアドオン設定から、表示位置やフォントサイズを変更することができます。 | ![]() |
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5 |
3Dビュー エリアのプロパティパネルの項目 作業時間計測 に配置されている 終了 ボタンをクリックすると、作業時間の計測が停止し、作業時間が ウィンドウ リージョンに表示されなくなります。 | ![]() |
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